RL78/G13でタッチセンサー実験

以前にSDカードを接続する実験をしていた時、入力ポートのプルアップ抵抗設定
を間違えて、オープン状態になっていた、配線チェックの為、配線に指を近づけた
らカードが検出され、LEDが点滅するような状態だった。
それで、バグに気がついた。

この件に伴い、「入力ポートのインピーダンスは高いなぁー」と感じた。
※あたりまえなんだけど・・・

この件で、静電容量の微小な変化を使ったタッチスイッチを実験してみる事にした。

原理は簡単で、微小な静電容量を積分時間によって判定するもので、RL78のル
ープカウントを積分時間とする方式。

・タッチパッドは、10mm四方の銅版を使い、上に絶縁の為、ポリイミドテープ
を貼ってある。
・この銅版に1Mオームの抵抗を繋ぎ、プルアップしておく。
・等価的には、この銅版は、微小なコンデンサと考える事が出来る。
・指で「触る」事で、微小な容量が変化するものと思われる。

評価方法:
・まず、ポートを出力に設定して、「0」を設定し、等価コンデンサを放電する。
・次に、ポートを入力に設定して、「1」になるまでのループ数をカウントする。
・このループ数の違いにより、開放された状態と、触っている状態を判断できる。
・電源投入時、開放状態のカウントを計り、基準にする。
※この値は、安定しているので、一度基準が判ればよい。

実験結果:
実験すると、開放時は「50」くらいで、触ると、80~300くらいまで変化す
る事を確認。
指を近づけると、「60」くらいになるので、60以下は無視する。

ただ、かなりバタつくので、触った瞬間と離した瞬間を正確に判断するには、多少
の工夫が必要。

IMG_0823s

静電容量は、タッチパッドの作り方で、変化し、微妙な値が大きく影響するので、
再現性は低いかもしれない。

タッチスイッチ・サンプル