清涼飲料水の功罪

自分はアトピーがあるので、いわゆる「食品添加物」には敏感になっている。
原因が判らないし、薬は利かない状態なので、どうしても食べる物に関して無頓着ではいられない。

清涼飲料水の中では、得に炭酸飲料が好きで、「ドクターペッパー」ファンでもあるのだが、最近はなるべくコントロールして飲むようにしている。

ドクペに限らず、清涼飲料水は、どれも同じような組成で、しいて言えば「色」と「香り」が異なる程度の違いしかない、元々は果汁(ジュース)を人工的に作り出す研究から発達したものと思われる。

主な成分は:
(1)加糖ブドウ糖液
(2)酸味料(クエン酸、 アスコルビン酸)
(3)香料
(4)着色料
(5)水、又は炭酸水
(6)保存料

などで、大抵の清涼飲料水は以上の材料から作られている。
これは、「ジュース」に代表される物の組成を真似た物で、極めて安価に作る事が出来る。
※清涼飲料水でもっとも大きなコストを占めるのは輸送費とCM費だろう。

(1)加糖ブドウ糖液は、「甘み」で、とうもろこしデンプン(コーンスターチ)から酵素反応で「ブドウ糖」を作り、さらにそれをもう一度酵素反応させて(加糖)作るもので(二度行うのは、一度では甘さが足りない為)、砂糖とほぼ同じ糖度でありながら、非常に安価に作る事が出来る。
※「砂糖」はコストが高いのと、嗜好的に「重い」ので使われる事が少ないが、エナジードリンクのような単価が高い飲料には使われる事があるようだ。
※また、ゼロカロリーにする為、「 スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム」などの人口甘味料が使われる場合もあるようだが、コストの関係と、大量に取ると腹を下す事などから主流では無いようだ。

(2)一般に、果物には「酸味」が含まれているので、この酸味を人工的に添加する事でジュースと同等の飲み応えを提供する、通常クエン酸が使われるが、ビタミンCとして「アスコルビン酸」を補助的に使う場合もある、アスコルビン酸を100mg添加するとレモン50個分のビタミンCと言う事が出来る(レモン1個に2mg入っている)。

また、人間の舌は、酸味が含まれると、糖分を感じにくい性質があり、糖分だけで見ると、極めて高い糖度が含まれる事になる。
※「酸味」を加えない「さとう水」の状態では、甘すぎて飲めない程の「甘さ」となっている。(手に着くと凄くベタつくので判ると思う)
※糖度を少なくして、酸味も少なくすると、「パンチ」が無く、「うす味」と感じるので、セールスに結びつかない事から、そのような試みのほとんどは失敗しているようだ。(甘くないりんごやみかんが売れない現実を考えれば良くわかる話ではある)

※100%ジュースは天然なので体に良いと勘違いしている人がいるが、「酸味料」の説明通り、ジュースの場合も糖度は非常に高い、500ccのオレンジジュースで何個オレンジを食べたのと同等なのかを考えれば判ると思うが、ジュースを多く摂取するのは同じように糖分過多となる。
それでも、清涼飲料水よりはマシなのかもしれない。

(3)(1)だけでは甘すぎて飲めないが、(2)を添加する事で美味しく飲める(サイダーの状態)ようになるのだが、色々な香料を添加する事で、嗜好的な飲み物になる。
香料は一般に揮発性の科学物質で、主な成分はエステル系と思われる、最近では、分析の精度と、合成の精度が向上して、殆どの物は人工的に作り出せるようになった。
たとえば、オレンジ香料を使って人工的に作ったオレンジジュースもどきと、100%オレンジジュースでブラインドテストをしたら、「本物」を飲み分ける事が出来る人は殆どいないと思われる。
※エンジンオイルでエステルを添加したものがあるが、フルーティな匂いがするw

(4)最近「無色透明」の清涼飲料水が売られるようになったが、これは販促のネタ切れで、何かのキッカケ作りで新しい事を始めただけで、本流になるとは思えない、オレンジ風味の飲み物ならそれらしい色が着いている方が「説得力」がある、着色料は、合成と天然があり、よく知られている天然着色料は、「カイガラ虫」(赤色)の物か、「カラメル色素」(茶色)だろうか。
合成(?号と表記されている物)は、主に石油精製の過程で出てくる副産物を利用しているようだ。
合成の方が、設計した色彩を作りやすいのと、鮮やかな方がセールスに結びつくので、合成がより多く使われる。
また、「合成着色料」を本気で敬遠する人は全体の2%程度と言われているのと、仮にそれが引き金となって病気になったとしても、メーカーの責任として立証する事はほとんど不可能なので、販売側もほとんど気にしていないようだ。
※動物実験で安全を確認していても、人間に安全なのかは微妙だ。
※「見た目」はセールスに非常に大きく影響する。

(5)水だが、通常、水道の水をさらに精製して不純物を取り除いた「純水」が使われる。
「天然水」が使われる事もあるが、合有するミネラル分と何かが反応して不都合な事が起こる場合を考慮して、限定的に使われる。
炭酸水は、ジュースには無い嗜好的要素があり、好んで使われる、糖分があると、炭酸が抜けにくい効果もある。

清涼飲料水は、たまに飲むのなら問題無いと思うが、「糖分」が非常に多いので、飲みすぎには注意が必要と思う、特に子供には・・
100%ジュースもその性質は同等なので、やはり飲みすぎには注意がいる、一番妥当なのはミネラルウオーターという事になる。
※100%ジュースより、果物を丸ごと食べた方が食物繊維を同時に取れて量も少なくて済むので都合が良い。
※昨今、お茶もかなり怪しくなりつつあり、避けている。

(6)保存料は、流通の過程(温度変化や、製造日数などによる劣化を防ぐ)で、品質を保つ為に添加されている、通常「 安息香酸Na 」などが使われるよいだが、人体にどのような影響があるのかは不明。
以前に、「 安息香酸Na 」と「 アスコルビン酸 」が反応して有毒な「ベンゼン」が生成されている事が判り、製品が回収された事があったようだ。
「ビタミンC」は、それ自体「保存料」として使われている場合がある。

アスコルビン酸はビタミンCとして使われるが、それは「ビタミンC郡」の中の一つで、天然のビタミンCとも異なっている、たとえば、オレンジに含まれるビタミンCとりんごに含まれるビタミンCの組成は異なっており(郡としては同類)、科学的効果も異なるものと思われるが、その微妙な違いが身体的にどのような影響をもたらすのかは判っていないようだが、大雑把に、「色々なビタミンCを取る必要があるだろう」と言う事だと思う。
※人間が自身で合成できないもので、身体の維持に必要な成分。

「食物繊維」として、ポリデキストロース を添加している物もあり「レタス○個分の食物繊維」と言っているが、水溶性の部分のみなので、効果はかなり怪しい。
※みかんを薄皮ごと1個分食べれば、それだけで、かなり便秘には効果がある。

スポーツ飲料も、糖分はかなり多く含まれるので、飲む量に応じて希釈して飲む方が良さそうだが、他の選択枠もある。
※糖分を少なくすると「売れない」現実がある。

スポーツ時の汗で出て行くミネラルを補給するもっとも強力なスポーツドリンクは「あま酒」(さけ粕に砂糖を入れた物はNG)で、米を麹で分解した時にブドウ糖の他、各種ビタミン等、副産物が豊富に含まれる、そのままではやはり糖分が多いので、希釈して飲む事になるが、点滴より効果的と言う人もいるくらい栄養豊富な飲み物で、直ぐに吸収されるので即効性が高い、米の粕が残り、口当たりが良くないのが欠点と言える。
※しょうがを入れて飲むと、甘みが抑えられるのは、経験的に得た知恵なのだろう、酸味料と同等な効果があるのは想像しやすい。

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