旋盤を作業台に載せた話

以前に購入した入門用小型旋盤を使っていたが、主軸のベアリングが駄目になったようで、削った場合に「模様」が入るようになった。
分解して、ベアリング交換をしようと思っていた矢先、山梨に引越した。

本業が一段落したので、直そうかと思っていたが、「小型」(チャックが80mm)で、剛性が足りないと思っていた、そしたら、ヤフオクで少し大型の旋盤を売っているのを見つけてしまった。
通常このサイズ(チャックが125mm)は、120キロ以上なのだが、「振り」が短く80キロ程度だった、それに「送り」は金属ギヤーで、ブラシレスモーター、プーリー駆動(静か)、インバーター速度制御、かなり充実した内容だった。

このサイズと重さなら、何とか屋内に設置可能と思いポチッた(本来は、中古の本物旋盤が欲しいが、重量が少なくとも数百キロ以上あり、三相200Vなので普通の部屋に置くのは厳しい)、しかし、物が来たが、工作部屋の整理が進んでいないので、しばらく玄関に放置していた。
先日、ようやく、工作部屋のスペースを確保して、旋盤を設置した。

80キロだと大人二人なら何とか持ち上げられるが、知り合いをその為に呼ぶのも気が引ける、何とか一人で作業台に載せられないか・・
しばし考え、パソコン台用を向かい合わせにして、バイクを車で運ぶ際に使う、ラチェット式タイダウン、サブベルト、通常のタイダウンなどを駆使して、少しづつ引き上げ、作業台に載せる事ができた。

作業台は、「エレクター」もどき、ホームセンターではお馴染みのアイテムで、分解や組み立てが簡単で、高さや大きさ、板の枚数が自由に選べ、かなりの重さに耐える。(以前から持っていたものを再利用した)
ただ、天板は、骨構造なので、ホームセンターで購入したメラニンボードを適当に切り、載せている。(表面がスベスベで油が染み込まず、掃除が楽)

この旋盤の刃物台は、以前の物より少しばかり大きく、剛性も高い、そこで、以前使っていた10mm角より少し太い12mm角のホルダーを新たに購入した、海外ではかなり安く売っているが、送料が「重い」と高い・・、それでも国内で買うより十分安く、チップも一通りついている。

主軸の触れは問題なく、三爪の保持では0.05mmほどあるが、これは、三爪の特性と、このスクロールチャックの性能で、まぁ許容範囲だろうと思う。

貫通穴は、35mmの丸棒が余裕で通る。
※その為、MT3などのホルダーを取り付けたい場合は、アタッチメントを用意する必要がある。

モーターは回してみたが、何の問題もなくスムーズで静かだ、回転速度も安定しており、自動送りも問題なく機能している。

早速削ってみたいとこだが、切子を避ける板などや、照明を準備するのでそれが出来たら紹介しようと思う。