PicoJPEG デコーダーを使う

以前に JPEG デコーダー「libjpeg」ライブラリーをポートしようと思ったものの、記憶割り当て不足で、実用的に使えなかった。
※libjpeg では、内部で画像サイズのRGBメモリを割り当てる為、当然のようにメモリ不足になってしまう。
ルネサスでは、オリジナルの JPEG(RXv2 DSP 命令で最適化した)ライブラリを公開しているようだが、肝心のコア部分ソースコードは未公開で、バイナリ化されており、gcc からは使う事が出来ないようだった。
そこで、libjepg を改修して、記憶割り当てを何とかしようと思ったが、既に、JPEGのデコードを少メモリで実現する「PicoJPEG」がある事に気が付いた。
なので、このライブラリを使わせてもらう事にした。

ポートは簡単で、「picojpeg.c」をコンパイルしてリンクするだけだ。
ただ、コンパイルエラーが出たので、多少修正した。
※ sequence-point のエラー
※このエラーは、式の評価順番に関係するもので、オリジナルの書き方は、C 言語の規約では「未定義」となるもののようだ。
https://www.jpcert.or.jp/sc-rules/c-exp30-c.htm

    *pDstR++ = addAndClamp(pDstR[0], crR);

以下のように書き換えた。

    *pDstR = addAndClamp(pDstR[0], crR);
    pDstR++;

サンプルを参考に C++ から簡潔に呼べるようにラッパーを実装した。
ラッパーは、テンプレートライブラリで、描画クラスを「参照」で与える仕様とした。
※BMP のデコーダーと同等の仕様。

ただ、PicoJPEG デコーダーは、「プログレッシブ」でセーブされたフォーマットをサポートしておらず「ベースライン」のみとなっている。
※「プログレッシブ」は、ブラウザなどで、最初荒く、後、詳細に表示するもので、通信速度が遅かった昔の名残で、最近のネット速度を考えると、ほぼ使う必要が無いモードと言える。
※プログレッシブ・エラーが出た場合には、フォームを確認して、「ベースライン」でセーブする必要がある。

480x272、ベースライン(最適)のJPEG表示サンプル
//+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//
/*!
    @brief  PicoJPEG デコーダー
    @param[in]  RENDER  描画ファンクタ
*/
//+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//
template <class RENDER>
class picojpeg_in {
.....
};

※描画を行うクラスを「RENDER」で渡す。
※「RENDER」クラスでは、「plot」APIを通して描画を行う。
picojpeg_in.hpp

今回、RX65N Envision Kit (AUDIO プレイヤー)でデコードと描画のテストを行った。
https://github.com/hirakuni45/RX/tree/master/RTK5_AUDIO_sample
※ターミナルからの「jpeg」コマンドでJPEGファイルを描画できる。

また、ID3 に含まれるPIC、APIC タグで埋め込まれたJPEG画像をデコードして表示させるようにした、ただ、適切なスケーリングをしていない為適切な大きさで表示されない。
※これは、今後対応する事にする。
又、PNG 画像もサポートされない・・

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